XBOX 360 オブリビオン 4日目

しばらく待ってみたが、アガマーが出かける様子はまったくない。
家に帰ったばかりだから当然だな。
俺は、この件はとりあえず置いておき、今のうちに別件を済ませることにした。
それは、皇帝より託されたアミュレットをウェイノン修道院にいるジョフリーに届けるという任務。
本来なら、なによりもこちらを優先するべきなんだろうが、事がすんなり行くはずも無い。
それゆえの商人どもの恩着せだ。
長い目で見れば、けっして無駄にはならないだろう。
俺はジョフリーにアミュレットを託し、皇帝の言葉を伝えた。
するとジョフリーは、皇帝の子息が生きているからここに連れてきて欲しいと言って来た。
そういえば、牢獄でそんな話を聞いた気がする。
もっとも、牢獄から出ることで頭が一杯でロクに話を聞いてなかったが。
そいつの名はマーティンといって、今はクヴァッチ街のアカトシュ聖堂で司祭をやってるそうだ。
クヴァッチか、地図で確認したみたが、結構遠いな。
どう考えても今の俺じゃそこに行き着く前に死んでしまうだろう。
俺は、ジョフリーに承知したとだけ伝えた。
期日の指定はなかったし、別に問題はないだろう。
ジョフリーはそれに満足したのか、部屋の壁際にあった宝箱のカギを開け、この中の物を自由に使ってよいといってくれた。
これは助かる。
俺はそこから装備一式を新調し、要らないものをそこに入れた。
この宝箱はどうやらどんなものでも入れておくことができるらしい。
とりあえず、冒険で手に入れた貴重品はここにいれておこう。
さて、とりあえずここでの目的は達したし、新たな目標も出来た。
だけど、今は目の前の問題だ。
俺は踵を返し、帝都に帰った。
さっそくクロス広場のアガマーの家を調べる。
どうやらアガマーは留守のようだ。
辺りに衛兵がいないことを確認してアガマーの家に侵入した。
俺は辺りの物を調べながら、奥の扉を見つけた。
どうやら玄関の扉より厳重なカギのようだ。
俺は何本かのピックをダメにしながらも、開錠に成功した。
扉を開くと地下へと続く階段があった。
なるほど、なにかを隠すにはもってこいだな。
階段を降り、奥の部屋に行くと、沢山の衣類や装身具があった。
そして、汚れたシャベルと泥の付いたブーツ。
さらに奥に行くとテーブルの上に本があった。
開いてみてみると、最近亡くなった人の名前、副葬品および埋葬場所が記されていた。
間違いない。
アガマーは、死者の墓場を暴き、盗掘した品々をソロニールに売っていたのだ。
この名簿をソロニールにみせてやることにしよう。
やつは見かけによらず、人が良い。
きっと改心するに違いない。