NHKにようこそ! / 滝本竜彦


読んだのは漫画ではなくて、原作のほうである。
買ったのは、2ヶ月くらい前か。
なかなか、読むタイミングというか、ベクトルというか、
そういったものが、なかったのだが、このたび3日かけて読破した。
面白いのは、その日によって、感想が違ってくることだ。
1日目は、単純に面白いと思った。
2日目は、書いてるこいつ、バカだなぁ、と思った。
3日目、読破した後、怖くなった。


内容について詳しく知りたい人は、読んでくれ。
気力を振り絞って読んでくれ。
この、NHKの話を!
日本・ひきこもり・協会の話を!


例えば、「げんしけん
あれは、現実というか、実在する話だろう。
多少誇大する部分があるにせよ、ほぼ、的を射た話と言える。
一方、「ラブやん」は、こんなやついねぇと割り切って、笑って読める。
でも、天使うんぬんはともかく、カズフサ的人間は、居そうなのがゲンナリであるが。
両方とも、好評連載中なアフタヌーンって、なんて偉大なんでしょう。
万歳アフタヌーン
俺? 毎月購入してますよ。
でも、ひきこもりでは、ない。
自慢ではないが、ゲームのために、学校や会社を休んだことは、一度としてない。
調整して、時間を作ったことならあるけどね。


話をもどして、「NHKにようこそ!」の話である。
主人公は、3流大学を中退し、4年も6畳一間に引きこもっている22歳の男である。
彼は、いかにして4年もの間、ひきこもっていたのか?
普通に考えると、MMORPG等のネットゲームだろう。
でも、彼は違う。
ただひたすら眠る。
5時間起きて、19時間寝ちゃうくらい寝る。
ただ、ひたすらに人との接触を恐れる。
人の視線が怖くて怖くてたまらない。
考えていることは、いつも死ぬこと。
でも、死ぬことも怖くて怖くてたまらない。


物語は、宗教の勧誘員の訪問によって始まる。
人と話すのが怖い、視線が痛い。
どう思われてるんだろうと、いつもびくびくする。
この話は、彼の成長物語なのか?
ひきこもり脱出バイブル?
どちらも、NO!
この話は、読み手によってのみ、定義されるものだからだ。
だから、読んでくれ。
とりあえず、騙されたと思って(というか騙してるが)読んでくれ。
きっと、喉のつかえがとれた晴れやかな気分に・・・なるわけねぇだろ。
でもまぁ、ひきこもりに対する謎は解けると思う。








注)ここから先は、小説じゃなくて、リアル現実な話ね。


それとだ、この話はまだ終っていない。
現在進行形の話なのだが、ネットゲームについてだ。
とりあえず、ここを読んでくれ。
福祉ネットワークにおける、シロクマ氏による見解
http://www.nextftp.com/140014daiquiri/html_side/hpfiles/otaken/nhk_ro.htm


7月20日に、再放送があるらしいので、そちらもチェックすることをお勧めする。





ネットゲーム依存って、怖いですね。
特にMMORPGなんて、怖くて近寄れないですよ。
「でもTFLOはやりたかったなぁ」とか、
PSUは、MMORPGだったらいいなぁ」
とか、微塵も思ってませんて。
ほんと、ほんと、もうMMORPGはこりごり。





ほんとだよ、ほんとだよ、ほんとだよ、ほんとだよ。







ああ、うそくせぇ。