この醜くも美しい世界 最終回

イマドキ、めずらしいくらいの直球でした。
変化球いっさいなし。
だからこそ、賛否両論なんだろうな。
純真な心で見ると、とても心温まる話。
歪んだ心で見ると、変化の無さにもやもやする。
やっぱ、あれですかね。
妄想代理人と同じ時期に放送ってのが、俺自身に影響でも与えたかね?


ま、それはともかく、解析といきますか。
ガイナックスらしさとは、なにか。
一応、示せたと思います。
エヴァとは違うという意味における、タケルとシンジを比べてみると、
判りやすいかな。
たけるの場合、心の闇がシンジより深いです。
シンジは、自分で自分を救うことができたけど、タケルには無理。
リョウと紀美の2にも、無理だろうね。
ヒカリとアカリの2人がいたからこそ、自分の心と向き合えたと思える。
この出会いがなければ、3人とも、表面的には平穏だけど、、
心の闇は、曇ったままだっただろう。
そう思うと、あのラストはすばらしいものだと思える。
「これで終わりじゃない、ここから始まるんだ」という未来が、そこにはある。
だた、前半と後半のペースがあまりに違うので、そこが残念。
前半のゆったりいこう、大切に行こうっていうのは、好きなんだけどね。
後半が始まるのが、遅すぎたのが問題かも。
全12話なのに、10話後半から急展開ってのは、ちょっと・・・
あと、そうだな、一番観続けた理由が、音楽かな。
オープニングナレーションの曲と、それに続くオープニング曲。
ここのところの流れが、凄まじく良い。
というか、良すぎた故に、批判があるんじゃないかと思える。
つまり、「期待させといて」というやつです。
なにはともあれ、一応最終回を迎えたわけですが、
なにやら、続きがあるようで。
第13話、ちょっと(いや、かなり)楽しみです。