悪夢

季節は多分、初夏。
暑いとも、寒いとも感じない。
洗濯物の下から、なにかがゴゾゴソしている。
なんだろう。
気付いたら、その下から一斉にカブトムシくらいの大きさの虫が凄い速さで出てきた。
「やばい、危険だ!」
一瞬でそう思うと、速攻で殺した。
なぜそう思ったか判らないが、たぶん本能的判断だろう。
洗濯物をはぐると、奇妙な生き物?が出てきた。
こいつは、無害だと思った。
とても、虫には見えないが、なぜか虫と認識していた。
大きさは縦30cm、横30cm、厚さ10cmくらい。
色は黒くて、なぜか金属製の取っ手がついていた。
まるで、アタッシュケースみたいだが、虫だ。
俺は、取っ手と握ると、ひとまず安心していた。
この取っ手を離すととても危険だと認識していた。
俺は、こいつをオスだと認識していた。
こいつ自体は無害だ。
だけど、一瞬でもメスと接触させたら最後、猛烈な勢いで子供を産むと確信していた。
俺が最初に見た、カブトムシみたいなやつが、それだ。
あれは、危険だ。
とにかく、警察に行こう。
行って、拳銃でこいつを殺してもらおう。
自分では、こいつは殺せない。拳銃くらい威力のある武器でなければ。
歩いてすぐのところに、かなり大きい警察署がある。
あそこにいこう。
そう思って、歩き出したはずなのに、足は違うところに向かっていた。
なぜだろう、すぐに殺さなければ、ならないのに。
気が付くと、知り合いのおじさんの家に来ていた。
その人に、見せようとする俺。
だけど、そこから先が見えない。
意識が、白濁としていく。
そして・・・気が付くと目を覚ましていた。



という夢を見たんだけど、なかなか強烈だったよ。